会長メッセージ - ALL JAPAN STAINLESS STEEL DISTRIBUTORS ASSOCIACION

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会長メッセージ

暑中お見舞い申し上げます。平素は全国ステンレス流通協会連合会の活動に格別のご理解ご協力を賜り、この場を借りまして厚く御礼申し上げます。

まずは先日の大雨で被災された九州と東北の皆様に心よりお見舞い申し上げますと共に1日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。この異常気象が地球温暖化によるものなのか断言はできませんが、地球規模で環境問題に取り組む時期に来ているのは間違いがないようで、先日のアメリカのパリ協定離脱には正直ガッカリさせられました。その他、海外においては北朝鮮問題、イギリスのEU離脱の今後の見通し、相変わらず安定しないトランプ政権など色々と問題がありますし、国内においては森友・加計問題、防衛大臣の色々な不始末、恐いオバサンの恫喝など、政治の本流とは無縁の実に「しょーもない」話で混乱の極みといったところでしょうか。しかしながら幸い経済にはさほど影響がないようで、円安・株高の流れが持続しているのはありがたいことです。実際の商売においても毎年不需要期と言われている第1Qが比較的堅調に推移した様に感じましたので、実体経済は結構力強いのではないかと思います。

ステンレス業界も昨年来続いている需給のタイト化に伴い、薄板、溶接管を中心に市況が回復しました。又、供給不足に伴う格安輸入品の流入増加懸念もメーカー様の鉄壁の協力体制によって最小限に食い止めることが出来ているように感じます。一方、原料事情は市況を押し上げるには弱いですが、副資材や運送コストなど、今まで原価に反映されにくかった部分がクローズアップされて来ておりますので、現在の底堅い需要があれば当面は安定した状況が続くのではと思います。

さて、最近見聞きした話で印象に残ったことを書いてみたいと思います。それは日本自動車工業会の講演会です。弊社は自動車向け販売が僅かですので今まで参加したことがありませんでした。しかし本年度から大阪ステンレス流通協会も協賛することになり、立場上「仕方なく」受講したのですが、非常に興味深い内容でした。特に驚かされたのが2030年時点での次世代自動車の構成比率です。2016年実績でガソリン車(HVは次世代自動車に分類)の割合は65%なのが2030年には50%を割り込み、場合によっては30%台にまで落ち込む可能性があるとの由、一方、EVは現在1%にも達していませんが、20~30%にまでなるとの予測だそうです。冒頭申し上げた環境問題に関連してトヨタが中国でEV量産に踏み切る報道がありましたので現実味を帯びているように感じます。先のことは分かりませんが駆動系・排気系で大きな需要のある特殊鋼・ステンレスにとってはパラダイムシフトに直面するのかも知れません。

その時にどのように対処していくか、現在、ビッグデータをAIに解析させる手法が進んでいます。先日もNHKがマツコデラックスさんと有働さんの司会で現在日本が抱えている諸問題をAIに解析させていました。ご覧になった方も多いと思いますが、私が一番印象に残ったのが、AIは問題提起、助言はしてくれるが、実際にそれをどのように実現させるかを考えるのは「人間」であるということです。私たちステンレス流通も急激な時代の変化に対応し更に進化した業界にすべく知恵を絞って参りましょう。

最後になりましたが全国ステンレス流通協会連合会会員各社のご隆盛と皆様のご健勝を祈念申し上げ、暑中のお見舞いとさせて戴きます。

全国ステンレス流通協会連合会 会長 今井 隆

(大和特殊鋼株式会社 取締役社長)